妊活にも美容にも取り入れたい食材「なつめ」｜薬膳で身体を整えよう｜

「ナツメ」の主な栄養素は11種類。

中でも「鉄」は現代の女性に圧倒的に不足しているというデータも出ています。

その「鉄」はプルーンの1.5倍以上。毎月生理で血液を失う女性には不可欠な栄養素です。

さらに妊活・妊娠期の必須栄養素の代表といえば「葉酸」。葉酸は赤ちゃんがお腹の中で細胞分裂を繰り返す中で成長を促進してくれる働きがあります。神経管閉鎖障害児出生リスクを70％軽減できるとも言われています。

赤ちゃんの脳や脊髄を作るのに欠かせない大事な栄養素「亜鉛」や骨をつくる「カルシウム」も摂取できるのも嬉しいですよね。

さらに女性にとって嬉しい効果としては、「パントテン酸」がストレスを軽減してくれ、更年期のイライラなどにも効果が期待できますし、酵素の働きを助ける「マグネシウム」も入っています。

美容面では、ツヤのある肌・髪の毛・爪などを作る材料でもある「タンパク質」

「食物繊維」が豊富なので、腸内の環境を整える事で、ニキビや吹き出物を抑え、免疫力アップや老廃物をスッキリ排出してくれます。

さらに老化を予防する「ポリフェノール」も含まれているので、アンチエイジングにも。

「カリウム」も豊富なので、むくみのケアもでき、タンパク質をエネルギーに変換し燃焼させてくれる「ナイアシン」も含まれているので、肥満の防止にも。

まさに東洋のスーパーフルーツ。

昔から薬として使われていたのも納得ですよね。

東洋医学の視点からみると、なつめは「気」「血」を補う生薬といわれています。

「気」「血」「水」とは東洋医学の理論の基本ですが、身体はこの3つのバランスを保つことで身体を整うとされています。逆に言えばこの３つの巡りが悪くなってしまったり、不足してしまうと不調が生じるということです。
この「気」「血」「水」を整えるということは、すなわち体質改善につながります。そして、この3つの物質のリーダーは「気」です。元気の氣も、やる気の氣も、もとはといえばこの目に見えない「氣」からの由来です。さらにいえば、身体の周りに気を張って、外からの邪気（簡単に言うと風邪のウィルスようなイメージ）から身体を守っているのも気の働きです。ですからこの「氣」の役割はとても重要なのです。

東洋医学での大まかな「氣」の役割は

・身体を温める
・免疫力をつける
・血と水を巡らせる
・血と水をつくる
・漏れを防ぐ
・内臓を正常な位置に保つ

などが挙げられます。

以上のことから、血と水をつくり、巡りを左右するのも「気」次第という重要な役割を担っています。「なつめ」は補気薬という生薬に分類されており、気を補充してくれ流だけでなく、更に血も補充してくれますので、やはり女性に嬉しい食材という事になりますね。

食べ方は、生のナツメは出回ることが少なく、乾燥させたナツメが主流ですので、参鶏湯風に鶏肉のスープに入れたり、ドライフルーツをそのまま食べても良いですよ。

取り入れやすい方法で食べてみて下さいね。